Friday, September 21, 2012

日本人として何が出来るのか??


こんにちは、ゆーすけです。
カンボジアでの生活も、ついに4週目に突入しようとしています。1ヶ月がもう過ぎるのかと思うと、本当に時間が経つのは早いなぁとつくづく思ってしまいます。

さて、今回ブログとして皆さんにお伝えしようと思うのが、前回同様真面目な話で・・・カンボジアの都心と地方をほぼ毎日行き来する際に感じたことを書き記したいと思います。面白い話が聞きたかったという方、すみません・・・。次回はそのネタでやろうと思いますので、今回は勘弁下さいね。

私は上述の様に、ほぼ毎日かものはしプロジェクトのコミュニティファクトリーへ通っています。片道は40分。結構な時間です。お昼のあとだと眠くなります。特に、帰りの時は疲れが溜まっていて眠さがMAXになります。

ただ、そんな帰り道で大好きな箇所があります。
それがここ。






 コミュニティファクトリーまでの道のりは、基本的に道路の回りに木が生い茂っていて遠くが見えないのですが、ここだけは特別。回りの木が無くなり、辺りが開けるのです。夕方だと、いつもは嫌いな雨をもたらす雲とあたり一面を夕日が照らし、非常に綺麗な光景になります。

そんな景色を見ると、一日の疲れが何故か取れてしまいます。むしろ、「もっと頑張らなきゃ!」と元気づけられます。

なぜか。

確かに、こんな自然に囲まれた景色を見られる自分は幸せです。疲れだって取れてしまいます。でも、冷静に考えれば、ここは電灯が一つもありません。夜になれば真っ暗の道です。綺麗だと思う緑は、田んぼです。ここで、人が生活しているのです。


私もどこへ続かわからない道。でも、何か吸い込まれる様な道です



1週間に1度くらい、コミュニティファクトリーにいらっしゃるお客様を、女性たちの家に案内することがあります。正直、行くたびに驚きの連続です。もちろん家によって異なりますが、冷蔵庫やテレビ、電気のない生活。井戸もただの水たまり。日本では考えられません。



 農村の家の中。椰子の葉などで壁や屋根が作られています




「私が一生懸命働くことで、笑顔になる人がいる。」

ここにいると、それを強く思います。

コミュニティファクトリーで製造されている製品が売れて、売上が増加すれば、女性たちの収入が増えます。トレーニングを行ってスキルが身につければ、市場で求められる人材に女性たちがなります。つまり、彼女たちの人生の選択の幅が広がります。

私、いや私たちがやっていることが、必ず彼女たちの笑顔につながる。それが分かっている以上、手を抜くわけにはいけません。



一生懸命、トレーニングを受ける女性たち



しかし、最近思うのです。

「彼女たちの幸せってなんなんだろうか?」

農村の住む女性たちにチャンスがある時には、必ず尋ねる質問があります。

「お金持ちになって家族と離ればなれで住むのと、今の生活のままで家族と一緒に住むのは、どっちがいい?」

答えは今のところ、十中八九後者です。彼女たちは、例え今のままの貧しさだったとしても家族と居られることが幸せなのだと言うのです。

この国は、どこに向かうべきなのでしょうか?
経済的に発展することが、必ずしも豊かさをもたらす訳ではないことは、前回述べました。どんなに私が考えても、ここは私の国ではありません。決めるべき、主役は彼女たちであり、カンボジア人なのでしょう。あくまでも私たちは、サポート役。

カンボジアに来てから3週間。様々な分野で活躍されている方にお会いしました。私より断然長い経験をカンボジアでされている方には、この国の方向性を常に問うようにしています。

聞くたびに感じるのが、カンボジアが今後どのように発展していくのかという楽しみだ、ということ。この10年できっとこの国は大きく変わるでしょう。それが良い方向に行くか、悪い方向に行くか、そもそも良い悪いは何か、それは誰にも分かりません。

ただ一つ。一つだけ分かっていることは、多くの人が笑顔になって欲しいということ。

ある人が言いました。
「日本とカンボジアは似ている。同じ戦争(カンボジアでは内戦)を経験して、何もかも失った。その後復興している点は、非常に類似しているよ。」

なるほど。
これは、日本人としてやれることが何かある気がします。


どんな光がこの国に差し込むか楽しみです


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