Friday, September 7, 2012

先進国と発展途上国


おはようございます!

カンボジアに来て、6日目になりました。
現在、カンボジアは雨季に入っているため毎日雨が降り、蚊が湧いて非常に困っています。。。
しかもこちらの蚊は、非常に強力で一度刺されると3日間は痒みが消えないというなんとも災難です。
皆さんも、カンボジア、いえ途上国に行く際には「ウナ」よりも強力な虫さされ薬を持っていくことをオススメします。



ー1人のカンボジア人女性に出会うー
さて、今回のブログはカンボジアに来て感じた「先進国と発展途上国」についてです。

現在、私のインターン先では日本人とカンボジアを含め、15名以上が働いています。その中で一人だけカンボジア人で日本語がしゃべれるスタッフが働いています。彼女は、高校を卒業後日本語学校に入学し、1年間日本語を学びました。その後、今のインターン先と出会い、日本語を話せるスタッフとして採用されたのです。

カンボジアに来て、3日目にして彼女とじっくりしゃべる機会がありました。クメール語がしゃべれない私にとって、日本語を通じてコミュニケーションが出来ることは、非常に心が落ち着きます。そんな和やかな空間の中で、彼女が今後したいことについて聞いてみました。

「将来は何をしたいの?」



















「私は、今大学に行くためにお金を貯めています。年間300ドルかかるのですが、今250ドルくらいまで貯まりました。だから、あとちょっとです。大学では英語かビジネスを学ぶつもりです。」

この回答に私は、驚きました。
自分の学費を自分で支払う。その為に一生懸命に働き、お金を貯めている。

そんな姿に自分は感動しました。私のみならず、日本のほとんどの大学生が親にお金を出してもらっています。アメリカなどでは自分で払うことが当然ですが、それでも奨学金が援助してくれます。

自分で全てに責任を負う。そんな姿に心が動かされたのです。

「将来は、どんな仕事がしたいの?」
私が次にした質問です。

「私は、かものはし(彼女が今働いている職場)でずっと働きたいです。そして、農村の人たちが教育などを受けられるようになって、もっと豊かになってもらいたいです。」

カンボジアという経済的には貧しい国に住む人が、その中に住むさらに貧しい人を救うために一生を費やしたい。そんな気持ちを聞いて、私は素直に「すげぇな」と思いました。そして同時に、我々先進国の人たちは何をしているんだろう?と感じました。

自分たちの裕福さに満足し、世界を全く見ようとしない。例えその状況を知っても、現地に足を踏み入れてまで深く知ろうと思わず、一生を過ごす。

そんな生活を殆どの先進国の人(特に日本人)はしています。

ー先進国と発展途上国との違いー
カンボジアにいて、先進国と発展途上国の違いがよく分からなくなります。

確かに経済力をもってすれば、日本はカンボジアに比べて先を行っている(先進)と言えるでしょう。
しかし、「人として自立している」という側面や「自分の将来について、いかに社会や家族に貢献するかを考えながら決めている」という点においては、必ずしも日本がカンボジアに優っているとは言えない気がします。というか、むしろカンボジアの方が上なのでは?とも思います。

常に先進国が優っているとは限らない?


日本人に生まれて、日本人であることを満足してしまっている。そんな気がいまはします。そうではなくて、地球民の一員として何が出来るのか。それを真剣に考えなければいけないのだと思います。

企業で働くこと。それも確かに立派な社会貢献なのかもしれません。しかし、私たちにはお金と時間があります。働くこと以外にもきっと出来ることはあるはずなのです。それを常に探し続けること。そして自分の出来る範囲で実行すること。それが大切なのだと思います。

私がカンボジアに来たのは、そういう理由です。
自分はどこへ向かうべきなのか、それを理解するためにカンボジアで半年間修行しようと思い立ちました。

先進国と発展途上国という二項対立はもうやめて、自分に足りないところはどこなのか、自分が相手に対して出来ることはなにかを考えるべきなのだと思います。

最後に彼女にこう聞きました。

「日本人ではなく、カンボジア人に生まれてよかったと思いますか?」




















「はい。」


fin

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